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2005年08月12日

【医療経営の王道】リアルメディカルニュース vol.8

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第 8号━2005/08/12━━
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■■     医療経営の王道 リアルメディカルニュース
□□      ≪TCCT≫ Total Care Coodinate Team による経営改善
■■      〜これだけで医療経営が変わる!質が変わる!皆が変わる!〜
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  発行者:経営革新コンサルタント 内田敏行 リアルメディカル(株)代表取締役
  サイト:>>http://www.realmedical.co.jp/

(1) ごあいさつ
(2) TCCTによる経営改善    TCCTとは、どこまでの範囲?
(3) 医療経営の王道      経営環境の把握(院外)
(4) 個人情報保護Q&Aコーナー
(5) おすすめ情報
(6) 編集後記
                                      ※TCCT・・・Total Care Coodinate Team
(1)ごあいさつ
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こんにちは、医療経営の王道を探求している内田です。

弊社では、医療経営に関して、基本中の基本〜経営者向けのノウハウを、体系だてて
4部作にまとめています。
この内、2部は社外秘としていましたが、7月のセミナーで特別に開示しました。9月の
セミナーでも一部公開する予定です。興味のある方は、ぜひご参加下さい。

皆様からのお声掛けをお待ちしております。

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(2)≪TCCT≫ Total Care Coodinate Team による経営改善
         ■〜 Totalとは、どこまでの範囲? 〜■
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■TCCTによる経営改善で目指すもの

 健康フロンティア戦略や医療計画の中間報告で示された様に、重症度が増す前に、
 適切な経過観察を通じて、重たい治療が必要となる患者さんを減らそうというのが
 今後の流れだと読み取っています。

 TCCTによる経営改善活動では、患者さんを取り巻く医療資源を、過不足無く提供す
 るのが戦術・手段となります。その目的は適正医療の実現と収益改善ですが、結果
 的に、適切な経過観察が実践されますので、前述の国の方向性にも一致します。

■TCCTの範囲

 以前のメルマガでもお話しましたが、患者さんを取り巻く医療資源マップの全てが
 TCCTの範囲と考えても構わないと思います。
 患者さんを取り巻く医療資源の一番内側は、院内の人的資源で、一番外側は、行政
 や政府などが含まれます。

 しかしながら、それら全てをチームとして運営するのは不可能ですので、現実には
 院内の人的資源、機器的資源、そして院外の連携先が主な範囲となります。

 皆さんの病院では、患者さんが退院後にどこへ行かれるかを、把握していますか?
 自宅へ帰る場合、転院する場合、老健などの施設へ入られる場合など、様々です。
 恐らく大抵の医療機関さんは、行き先の把握はキチンとされていると思います。

 ところで、その行き先に応じた準備は、どの程度対応できていますか?

  ・介護が必要であれば事前に申請の段取りをしておく
  ・自院の関連施設の空き状況を把握して、スムーズに入居できるようにする
  ・入院費用を軽減するための諸手続きを、出来るだけ早くから準備する
  ・退院指導、退院時リハ、退院時の栄養指導などの準備

 他にも色々あると思います。
 平均在院日数ばかりに目がいくと、医療的なケアだで終わってしまいがちです。
 医療を提供するのは当然なのですが、それを取り巻く人間的というか、サービス業
 的なケアを提供することも重要です。

 そこまでがTCCTの範囲となります。
 自院の関連する施設へスムーズに入っていただくことは、収益改善の一つですし、
 それは当然、患者さんにとっても有り難いことですね。
 患者さんの家族も、何も悩むことなくスムーズに処理が進んでいれば安心です。

 退院後、自院の系列は全く違うところへ行かれてしまう患者さんも多いですよね。
 患者さんやご家族の確固たる意思で、他所へ行かれたのなら止むを得ないですが、
 気がついたら他所に行ってた・・・とならないようにしたいものです。

 こういう事も、手順を決めて、ごく自然に対応できるようにしたいですね。
 次回は、TCCTによる経営改善をどこから手をつけるか?についてお話します。

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(3)医療経営の王道

   今回のテーマ : 医療機関を取り巻く経営環境

   ★王道って、コロンブスの卵?いえいえ、それがベーシックな解決策です。
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■院外の経営環境

 前回、人的資源一つでも多種多様な環境にあることをお話して、まずは現状把握を
 行ないましょうとお伝えしました。

 現状把握すべき経営環境は、大きく分類すると、院内と院外の2種類です。
 今回は院外の経営環境、すなわち、医療機関を取り巻く経営環境についてです。

■現状把握すべき項目

 (1) 制度に関係するもの

     病床区分や人員配置のルール
     診療報酬の改定内容
     入院基本料や特定入院料の仕組みや考え方
     臨床研修医制度

 (2) 地域に関係するもの

     連携先、連携候補先の医療資源
     周辺医療機関の得意分野や注力分野
     自治体の動向(救急の出動回数なども)
     地勢(人口分布、年齢分布、人口増加率など)

 (3) 社会的情勢に関係するもの

     IT化の動向
     少子高齢化
     医療費の拡大
     医薬分業やジェネリック医薬品の台頭など
     厚労省が示す方針(審議会の行方なども)

■どこまで把握するか?

 前述の(1)(2)については、一通り把握しておく必要があります。
 全てを暗記しなくてもいいですが、よく理解しておくべき項目です。

 (3)は、一般紙や専門誌を通じて、医療界・医療業界全体の動向を、肌で感じてお
 くようにしましょう。理事長先生、院長先生は、逆にこの辺りの方が、お詳しい
 かと思います。

■何のために

 特に前述の(1)(2)については、「理解する」だけといっても、

  ・新たに届け出を変更できないか?
  ・もし、こういう状況なら、どうすればいいか?
  ・こんな方法を試してみたらどうなるだろう?
  ・将来、どういう変化が求められるだろうか?

 という想定が頭の中で出来る程度には、理解してくださいね。

 皆さんが、こういう想定が思い浮かぶということは、何か課題があるからです。
 何とかして解決すべき課題、または、現状では満足できない状態があるからこそ
 色々な想定が思い浮かぶわけですね。

 そういう課題を書き出しておきましょう。
 そして、次回は、その課題について、院内の経営環境のお話と合わせて進めたいと
 思います。


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(4)個人情報Q&Aコーナー
                                    編:実践医療経営コンサルタント 重廣 健

    今回は、院内通常業務編・その1
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Q1 各部門での本人確認が何回も発生することで、患者・家族等からの苦情が発生
   した場合の対応は?

A1 安全と個人情報保護のための取り決めであることを説明し理解していただくこ
   とが重要。明らかな重複確認や確認の話法については十分に気を配る必要があ
   る。

   ────  ───  ───  ───  ───  ───  ───

Q2 病院内の他の診療科との連携を行う場合も本人の同意が必要になりますか?

A2 必要ありません。

   ────  ───  ───  ───  ───  ───  ───

Q3 インシデントレポート上で患者名の匿名化の取扱はどのようにするのが望まし
   いか?

A3 収集分析が終わった事例から、氏名、ID等を削除して、別に保管するか、廃棄
   することがよい。6ヶ月以内で廃棄あるいは、匿名化すれば、個人情報ではな
   くなるので、本法律の対象外となる。


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(5)おすすめ情報

    お奨めセミナー、お奨めWEBサイトなどを紹介するコーナーです。
    自分たちで開催するセミナ−を案内して欲しいという方はご一報下さい!
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┌────────┐
│ 健康日本21 │
└────────┘
  http://www.kenkounippon21.gr.jp/

  もう皆さんご存知だと思いますが、やはりこの「健康日本21」は大切ですね。
  わが国の今後の動向が把握できるサイトです。
  今、何が求められているのか?どういう方向で進もうとしているのか?を
  分かりやすく説明されています。

┌──────────────────────┐
│ できる・わかる医療経営塾・トップセミナー │7月開催は大好評でした!
└──────────────────────┘皆さん有難うございます!
  講師:  代表取締役社長 内田敏行

 テーマ: 病院経営の基本と収益改善ポイント
       すぐに実践できる、具体的な収益改善ポイントをお教えします。
       (今回は、7月に大阪・福岡で開催した内容と同じです)

 会期:  大阪 9月13日(火) 13:30〜16:00 (受付13:00〜)
      福岡 9月15日(水) 13:30〜16:00 (受付13:00〜)

 会場:  大阪 梅田スカイビル22階 スカイビル会議室 Fルーム
      福岡 林英ビル1階 Aホール

 会費:  12,600円(税込)  各会場とも定員50名です。

 詳細:  詳細情報とお申込みに関しては、以下のURLをご覧下さい。
            http://www.realmedical.co.jp/seminar/

      多数の方から、出張セミナーの依頼をいただきました。
      この場をかりて心より御礼申し上げます。有難うございました。
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(6) 編集後記
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気がつけば、もうお盆前。あっという間に9月になりそうな・・・・。
今年も3分の2が過ぎようとしていますね。

今年の目標は、どの程度達成できましたか?
慌しいのが取り柄の様な私は、目標に向けて無事に進んでいるのかさえ怪しいです。
スペースシャトルの様に、軌道修正して、無事にタッチダウンできるように
お盆のうちに頑張ります!

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 ただし、引用される場合は発行人までお申し出ください。

*謝辞
本紙を発行するに当たって多くの方の協力をいただきました。
特にアクチャーコンサルティングの代表取締役でもあられ、
ランチェスター戦略 実践指導コンサルタントである岩月康隆氏には
多大なお力添えをいただきました。ここに心より感謝の意を表します。
http://www.accture.co.jp/

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発行人: 経営革新コンサルタント 内田敏行
     リアルメディカル株式会社 代表取締役

発行元: 【医療を文化ととらえ共に育む】
     リアルメディカル株式会社 出版局
     http://www.realmedical.co.jp/
     magazine@realmedical.co.jp
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TEL:03-5428-4932 FAX:03-5428-4931
〒564-0052 大阪府吹田市広芝町4-1 江坂ミタカビル5F     住所変わりました!
TEL:06-6369-6212 FAX:06-6369-6202                    電話は変わりません。
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