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2010年09月23日

事務職員の教育シリーズ 他2題 ◇製薬企業のホームページ活用 ◇病院経営力養成講座

【医療経営の王道】リアルメディカルの経営改善ニュース vol.26
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第26号━2010/9/23━━
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■■ 医療経営の王道 リアルメディカルニュース
□□   ≪ 事務職員の教育シリーズ ≫
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□□ 他2題◇製薬企業のホームページを活用しよう
■■   ◇病院経営力養成講座 収益改善事例編「手術関連での収益改善」
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発行元:リアルメディカル株式会社

(1)『 事務職員の役割を考えよう 』
(2) 製薬企業のホームページを活用しよう
(3) 病院経営力 養成講座 収益改善事例編「手術関連での収益改善」

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(1)『 事務職員の役割を考えよう 』
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事務職員の役割を考えよう(1)


さて前回、事務職員の役割について触れました。

 1.患者さんが気持ちよく医療を受けられる環境づくり

 2.医療専門職が気持ちよく働ける環境づくり

 3.病院が存続できるようにすること

これらについて今回はもう少し詳しく見ていきたいと思います。


まずは一番目の「患者さんが気持ちよく医療を受けられる環境づくり」です。
受付・案内、会計係のように患者さんに接する業務を担当している場合、目の
前に患者さんがいるわけですから、日々身につまされることだと思います。辛
そうにしている患者さん、待ち時間にイライラしている患者さん、どうしたら
いいのかわからずうろうろしている患者さんなど「気持ちよく」なさそうな患
者さんに出会います。

この現実に対して、「なにかお手伝いできることはないだろうか?」と考え行
動することが「患者さんが気持ちよく医療を受けられる環境づくり」につなが
ります。

では総務課や人事課など、医療機関の奥深くにある事務室に配属された事務職
員さんはどうでしょうか。患者さんに対する熱い思いを抱いているのならばい
ざ知らず、事務職のスペシャリストとしてあるいは流されるがままに入職した
中途採用職員に「患者さんのために」何かを考える機会はあるのでしょうか。

自院の中を歩きまわり、患者さんや職員を観察しようとするのなら、その機会
はすぐにでも訪れます。

一般的に医療機関は敷居が高いといわれます。もちろん全ての医療機関がそう
というわけではありませんが、患者さんにとって、また中途採用職員にとって
も入り込みにくい雰囲気があります。

こういう気持ちをいつまでももっていると、事務室から出無精になってしまい
ます。ひいては「患者さんのために」考える機会も、「患者さんが気持ちよく
医療を受けられる環境づくり」に取り組むことにもつながりません。

「わたしは経理課だから関係ない」と思われるかもしれません。
しかし経理課員であっても 患者さん=顧客 であることに違いはありません。
通勤時やお昼休みなど、なにかしら「気持ちよく」なさそうな患者さんに出会
うこともあるでしょう。そんな折にどういう行動をとることができるのか、医
療機関の職員としては重要です。

また医療機関が提供するサービスの評価にも影響します。
普段から患者さんを知り、医療スタッフがどのように行動しているのかを知っ
ていれば、なんらかの対処ができるのではないでしょうか。これはいわゆる座
学ではなかなか身に付かないことです。なにも大げさなことをしてくださいと
言っているわけではありません。基本的には「声かけ」なのです。簡単なこと
なのですが「声かけ」の作法は学んでおかなければなりません。目線の高さや
口調などがこれにあたります。

医療の現場を経験すれば、すぐにでも身につけることができるでしょう。

事務職員さんは医療の専門職と話をする機会がたくさんあります。
このとき共通言語である「患者さん」を理解していないとボタンの掛け違いが
起こってしまいます。専門職の方々は、患者さんとは身を接する関係にあるこ
ともあり、強い思いをもっているものです。

先ほど 患者さん=顧客 と書きましたが、患者さん=顧客+α(決してちい
さくない)なのです。

そこには簡単に割り切ることができない思いが込められています。

伝票の整理や物品の購入といった事務職としての業務は大切なのですが、上長
(所属長)あるいは部門長は新人中途採用事務職員にできるだけ医療の現場に
出ていくよう指導されてはいかがでしょうか。


文責:都司 博直

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(2)製薬企業のホームページを活用しよう
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自院でパンフレットなどを作成する場合、どのように作成したらいいのか、医
療に関するイラストを使用したいがどうしたらよいのか、といった具合に悩む
場合はありませんか。

そのような場合には、製薬企業のホームページを活用してみましょう。

イラストや患者指導箋、各種テンプレートなど様々なコンテンツを提供してい
ます。編集もでき、すぐに使用できるものが揃っています。

参考にしたいテンプレートやイラストをインターネットで闇雲に探すよりも迅
速に見つかると思います。

各企業で違いがありますが、多くは医療従事者向けのページで閲覧できます。
中には会員登録が必要な場合もありますが、医療関係者であれば事務員でも会
員登録できるようになっています。

まずは、各企業のホームページを見てみましょう。そして、積極的に活用して
みましょう。

ネットを活用したコンテンツ提供だけでなく、地域医療連携実務者会の設立に
協力されている企業もあります。

製薬企業と協同することで、自院における地域医療連携室の取り組みにこれま
でよりも広がりをもたせることができるのではないでしょうか。

一部ではありますが、ご参考までに

・アステラス製薬 
 院内掲示物テンプテート集、インフォームド・コンセントに使えるテンプ
レート集、etc…

・アストラゼネカ 
 医療イラスト素材集、アレンジできるPOP集、ホームページテンプレート、e
tc…


文責:小田 耕平

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(3)病院経営力 養成講座 収益改善事例編「手術関連での収益改善」
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病院経営力 養成講座 収益改善事例編「手術関連での収益改善」


DPC対象病院であっても、手術関連は出来高請求です。医療経営において手術
関連の収益は、非常に大きいので注意が必要になります。

ただ、どれだけ注意をしていても、適正に収益を算定できている医療機関さん
は少ないのが現状です。レセプトをお預かりして、内容をチェックさせてもら
うことがありますが、請求できるのに請求していないケースが非常に多いです。


1.手術医療機器等加算の算定もれ

特に多いのが自動吻合器、自動縫合器の算定もれです。消化器系の手術で算定
できる加算なのですが、手術によって算定できる個数が違うので間違いやすい
項目です。

最近では手で縫合する医師は少ないはずなので、対象となる手術では、自動吻
合器や自動縫合器が使用されていないかの確認が重要です。

その他、超音波凝固切開装置等加算、脊髄誘発電位測定等加算など、何の手術
で加算が算定できるか一覧にしておくことが重要です。


2.置き換えの手術

電子カルテを導入されている病院で多いのですが、医事課でオペレポートを確
認しておらず、低い点数の手術で請求しているケースがあります。

例えば、胃を切除した場合、切除する部位によっては、食道を再建することが
あります。医師は胃を切除したので、胃切除術で手技を選択しているのですが、
請求点数から考えると食道再建術のほうが点数が高いということがあります。


3.麻酔

診療報酬改定前と異なり、麻酔の算定方法が複雑になっているので、多数の間
違い起きています。

腹腔鏡や人工心肺を使った場合の全身麻酔は、その他の全身麻酔より高い点数
で請求できるのですが、請求できていないケースがあります。

あと麻酔困難者についても高い点数が算定できるのですが、算定もれのケース
が多いです。


以上、診療報酬請求の観点から、手術関連で特に間違いやすいポイントをご紹
介いたしました。「自分のところは大丈夫かな?」といった場合は、レセプト
分析を通じて適正な算定件数をチェックさせていただいておりますので下記リ
ンク先よりお問い合わせください。

リアルメディカルお問い合わせフォーム


文責:木村 晃久

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