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2005年08月05日

【医療経営の王道】リアルメディカルニュース vol.7

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第 7号━2005/08/05━━
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■■     医療経営の王道 リアルメディカルニュース
□□      ≪TCCT≫ Total Care Coodinate Team による経営改善
■■      〜これだけで医療経営が変わる!質が変わる!皆が変わる!〜
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  発行者:経営革新コンサルタント 内田敏行 リアルメディカル(株)代表取締役
  サイト:>>http://www.realmedical.co.jp/

(1)	ごあいさつ
(2)	TCCTによる経営改善    組織的に管理するには?
(3)	医療経営の王道      平均在院日数の目標設定
(4)	個人情報保護Q&Aコーナー
(5)	おすすめ情報
(6)	編集後記
                                      ※TCCT・・・Total Care Coodinate Team
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(1)ごあいさつ
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こんにちは、医療経営の王道を探求している内田です。

読者の方から「これだけノウハウを開示して、どうやって商売してるんですか?」と
いう趣旨のご質問を頂戴しました。確かに、この辺りのお話はしていませんでした。

医療機関の経営改善のための知識や知恵はノウハウですが、それで商売をしようとは
思っておりません。本来ノウハウは、書籍やメルマガ、もしくは廉価なセミナー形式
で広くお伝えすべきと考えております(沢山売れれば儲かりますが・・・)。

ノウハウの中から、システム化・構造化できるものを開発し販売するのが私達の目的
です。そこには特許の出願も含めて、知財を保護する努力も行なっております。

突然、お釈迦さんの話になりますが、真理は一つであって、そこにたどり着く道筋は
8万4千あるといわれています。まるで、円の中心に向かって360°の広がりがあるの
と同じです。そこには、自力の道もあり、他力の道もあります。

自力の道を歩まれる方に、その道標となるべくノウハウをお伝えしたいと思っていま
す。自力は難しい、自力では上手く行かなかった、とにかく早く成果を出したいとい
う場合に、お声を掛けていただければと思っています。

こういうニーズをお持ちの場合に、コンサルティングをさせていただいたり、システ
ムをご提供させていただいています。つまり、他力のお手伝いをさせていただきます。
だから、今までに無いタイプの会社です。

皆様からのお声掛けをお待ちしております。

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(2)≪TCCT≫ Total Care Coodinate Team による経営改善
         ■〜 組織的に管理するには? 〜■
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■おさらい

 先回は、外来での管理方法をお伝えしました。
 主要疾病ごとの外来の標準的なパス(1年分)を患者さんと共有し、
 コーディネイターが管理するという話です。
 今回は、入院の場合を考えてみましょう。

■病棟の管理を組織的に行なうには?

  ・当然ですが、60床を一病棟として、60人の患者さん一覧を作成します。

  ・前々回(7月22日発行のVol.6)にお話した病棟管理表を作ります。

  ・病棟の場合は、病棟の看護師長さんが中心となって、
   コーディネイター役になっていただくのがベターかと思います。
   (看護師長さんの役目が、これで大きく変わるかもしれませんね!)

  ・毎日、どの患者さんにどんなケアができるのか?、病棟管理表を見れば
   一目瞭然です。

  ・各部署のマネジャーは病棟管理表を見て、自部門の医療資源(スタッフや機器)
   をどのようにあてがうのかを管理・実践します。
   実践すれば、済マークを入れます。

  ・先生からオーダーされていない項目があれば、先生に相談して、オーダーが
   必要か不要かを判断していただくのもコーディネイター業務です。

■何が分かるか?変わるか?

  ・先生からのオーダーの偏りが無くなる。

     先生も人間です。知らず知らずのうちに偏る場合もあります。
     また、オーダーしたつもりだったとか、オーダーした内容の伝達が途中で
     滞ることもありえます。こういうバラツキがなくなります。

  ・オーダーされている(ケアしてあげるべき)項目が、病棟単位で一覧で分かる。

     全患者さんに実施すべき項目なのに、数人だけ未実施だったということが
     なくなります。入院診療計画、退院指導、退院時リハなど。

  ・退院後の対応が早めに準備できる。

     退院までに必要な手続きや、その準備も管理しましょう。
     介護度の認定手続きや、オペの種類によっては、オペと並行して身障者
     手続きをすることで、患者さんの負担が大きく変わってきます。
     退院後の行き先も準備しておくことで、病院と同系列の施設などで
     お付き合いしていただけることになります。

  ・実績管理ができる。

     オーダーが全然出されていなければ、先生の実績が問われます。
     きちんとオーダーされている項目に対して、実施されなければ、
     該当部門の実績が問われます。

  ・適正医療が実現できる。

     たいそうな表現ですが、どの患者さんにも過剰や偏りが無く、適切な
     医療が提供できるようになります。つまりバラツキがなくなります。


※誰もが守れる、分かりやすい管理方法を実践すれば、
 ストレス無く効果が発揮できますね。
 ポイントは、皆が守れるルールを確実に守ってゆくことです。


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(3)医療経営の王道

   今回のテーマ : 医療機関を取り巻く経営環境

   ★王道って、コロンブスの卵?いえいえ、それがベーシックな解決策です。
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■まずは柔軟体操クイズ

 次の○○○○に入る言葉はなんでしょう?第一印象でパッと浮かんだ言葉は?

  夏の夜の公園。ほとんどのベンチでは、若い二人の○○○○が寄り添っている。

 皆さん思い浮かびましたか?
 ヒントです。○○○○の中には、小さい「ッ」が一つ入ります。

 答えは、メルマガの最後にと書きたい所ですが、それでは本論に続きませんので
 ここで解説しちゃいます(^^)

  回答1: アベック
  回答2: カップル

 実は、現在44歳以上の方は、回答1のパターンが非常に多いそうです。
 44歳未満は回答2が多いことになります。

 病院では、いろんな人が勤務していますね。また患者さんも多様です。
 単純なクイズでも世代が違うと答えが違ってきます。受け止め方も違います。

■現状把握

 多様な人たちがかかわる組織が、医療機関の特徴だと思います。
 一般企業も同じだろう?とおっしゃる方もいると思いますが、医療機関は
 よりその傾向が強くでてきます。

 一般企業では、今でも年功序列が残っています。歴然と残っている場合もあれば
 何となく残っている場合もあるでしょう。
 それに比べて医療機関は、いろんな職種の人が多様に関係しています。
 職種別の垣根が存在していて、年功序列とは少し違った関係があります。
 (同一職種の中では年功序列はありますけどね)

 世代の違いだけでも、前出のクイズの様に回答が違ってくるのですから
 多くの職種が存在する医療機関では、より複雑なのはご理解いただけますよね。

 それに輪をかけて特殊な事情があります。
 国の制度に基づいて、医療サービスが提供されていて、その制度に基づいて
 収入を得ている点です。
 一般企業は、絶対にありえない特典でもあり、制約でもあります。
 いろんなルールが存在していて、一筋縄ではいきません。地域性もあります。
 自分達の希望だけでは、なかなか思うようには事はすすみませんね。

 現状把握の一環として、院内マーケティングは、前回少しお話しましたが、
 院外の経営環境も整理する必要があります。

■すみません。続きは次週です・・・

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(4)個人情報Q&Aコーナー
                                    編:実践医療経営コンサルタント 重廣 健

    今回は、家族対応編・その2
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Q1 患者の家族について、どの家族に病状を説明すればよいか?

A1 家族も第三者として扱われますので、予め、誰に説明するかについて患者の
   同意を得ることが望ましい。

   ────  ───  ───  ───  ───  ───  ───

Q2 悪性疾患であることが判明した場合、今までは先に家族に病状説明を行い、
   了解を得た上で本人に告知することが多かったが、これからは本人に真実を告
   げて、了解を得た上でないと家族に病状説明を行えないことになると理解して
   よいか。

A2 基本的にはその通り。予め、本人に対して家族に話してよいか、どの家族に話
   してほしいかを聞いておくことが必要となる。

   ────  ───  ───  ───  ───  ───  ───

Q3 未成年者の患者や精神障害患者が、家族には内緒にしてほしいという場合、家
   族からの問い合わせにどのように対応したらよいのか。

A3 患者に判断および意思表明能力があり、患者にとって極めて不利益になること
   が明らかである場合、伝えてはいけないとされている。医師の判断によること
   が望ましい。

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(5)おすすめ情報

    お奨めセミナー、お奨めWEBサイトなどを紹介するコーナーです。
    自分たちで開催するセミナ−を案内して欲しいという方はご一報下さい!
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│ できる・わかる医療経営塾・トップセミナー │7月開催は大好評でした!
└──────────────────────┘皆さん有難うございます!
  講師:  代表取締役社長 内田敏行

 テーマ: 病院経営の基本と収益改善ポイント
       すぐに実践できる、具体的な収益改善ポイントをお教えします。
       (今回は、7月に大阪・福岡で開催した内容と同じです)

 会期:  大阪 9月13日(火) 13:30〜16:00 (受付13:00〜)
      福岡 9月15日(水) 13:30〜16:00 (受付13:00〜)

 会場:  大阪 梅田スカイビル22階 スカイビル会議室 Fルーム
      福岡 林英ビル1階 Aホール

 会費:  12,600円(税込)  各会場とも定員50名です。

 詳細:  詳細情報とお申込みに関しては、以下のURLをご覧下さい。
            http://www.realmedical.co.jp/seminar/

      多数の方から、出張セミナーの依頼をいただきました。
      この場をかりて心より御礼申し上げます。有難うございました。
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(6)	編集後記
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実は来週、オフィスの引越しです。
東京とデータセンターはそのままですが、大阪の本社が近所に移転します。
登記変更や、銀行の住所変更など、えらいことになっています。1週間ほどしたら
落ち着くと思いますので、お近くにこられた歳には、是非お立ち寄り下さい。

なお、忌憚のないご意見をいただけたら幸いです。
ご意見は⇒< magazine@realmedical.co.jp >までどうぞ!
個人宛は⇒< uchida@realmedical.co.jp >までどうぞ!
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 ただし、引用される場合は発行人までお申し出ください。

*謝辞
本紙を発行するに当たって多くの方の協力をいただきました。
特にアクチャーコンサルティングの代表取締役でもあられ、
ランチェスター戦略 実践指導コンサルタントである岩月康隆氏には
多大なお力添えをいただきました。ここに心より感謝の意を表します。
http://www.accture.co.jp/

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発行人: 経営革新コンサルタント 内田敏行
     リアルメディカル株式会社 代表取締役

発行元: 【医療を文化ととらえ共に育む】
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