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2009年09月11日

H.A.C.S 〜広報機能〜 2

 自宅に配達される新聞には多数の広告チラシが入っているものです。チラシを見るのを日課にしている、あるいは見ずに捨ててしまうなど様々でしょう。
 チラシ戦略としては、如何に消費者の興味(≒ニーズ)を惹き付けることができるかがポイントとなります。しかしながら不特定多数を相手にするわけですから、おいそれとはいきません。戦術としては大きく2つが考えられます。ひとつは消費者のニーズに合わせることです。スーパーマーケットを例に考えてみると、クリスマスにはチキンやケーキを、4月初旬にはごちそうメニューやお花見メニューなどがこれにあたります。つまり、時々の消費者ニーズに応じた商品を提案するということです。
 ふたつめは自社商品にこだわることです。不動産や自動車などがこれにあたります。つまり少ないニーズの掘り起こしです。0ではないニーズに対して広く活動する必要があります。効率だけを考えると後者はあまり良いとは言えません。しかし前者に比較して競合が少ないこと、ニーズとの親和性が高いことなど有利な点もあります。

医療機関の広報

 医療機関の場合、広報の方法は医療法により厳しく制限されています。スーパーマーケットや不動産屋さんのように宣伝することはできません。しかしながら、先出の2つの戦術を活かすことはできます。

@患者のニーズ
  →季節性
   夏季のプール熱や冬季の感冒など、季節によって流行する疾患は
   異なります。季節毎に疾患と予防・注意点などを題材に
  →年齢構成
   高齢者の多い地域ならば生活習慣病など、ベッドタウンならば早朝・
   夜間の診療(時間外診療)などを題材に
A自院の商品
  →専門性
   手術や内視鏡の成績・実績、透析治療など
  →医療機器
   CT、MRI、PET-CTなど
  →自由診療
   美容成形、レーシック手術、インプラントなど

 年間の患者層(疾病分布)を分析すること、自院の特徴を見直すことで 2つの戦術を活かす武器が明らかになってきます。
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コンサルティングチーム主任研究員 都司博直