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2009年05月14日

H.A.C.Sの前に・・・

H.A.C.Sが“情報管理”“コールセンター”“広報”からなる患者獲得のためのシステムであることは前回のとおりですが、各機能について見ていく前に「患者獲得」とはどういうことか考えてみましょう。
医療機関の収入のほとんどは医業収入であり、診療報酬です。患者さんを診察、治療などすることにより診療報酬は発生しますから、単純には収入を増やすためには患者さんを増やせばいいとなります。もう少し踏み込んでみると 収入=単価×患者数 ですから、単価を上げても収入は増えます。各医療機関でも看護体制の見直しなどで、単価を上げることを検討されているのではないでしょうか?

質と量 どちらを優先?

単価アップと患者数アップではどちらを優先して取り組むべきでしょうか? アップ質(単価)と量(患者数)ですからどちらも同様に重要ですので、どちらからでないといけないという法則はありません。自院の状態を分析し、優先順位の高い方から取り組めばいいのです。
指標としては他院とのベンチマークテストが分かりやすいのではないでしょうか。また判断の方法としては、収入を●●%上げるためにはどちらが簡単かということがあります。収入は単価×患者数ですから、収入を10%上げるにはどちらか一方を10%上げればいいのです。ベッドが空いていれば“量”をアップ、適正な医療の提供で“質”をアップできます。レセプト診断などを利用すれば、上げるべき“質”を読み取ることもできます。どちらを優先するかは各医療機関によってさまざまなのです。


コンサルティングチーム主任研究員 都司博直